JPIX 新サービス紹介シリーズ(その3)「Cloud Connect Direct AWS」

日本インターネットエクスチェンジ(JPIX)の新サービス紹介シリーズ(その3)として、JPIXが国内IX事業者として初めてAWS(Amazon Web Service)への接続をサービス化した「Cloud Connect Direct AWS」をご紹介させていただきます。

JPIXの「Cloud Connect Direct AWS」

  • 国内IX事業者としてJPIXが初めてAWS Direct Connectをサービス化
  • 業界最低水準の料金で提供
  • JPIXへの物理回線があればVLAN設定だけでAWSへの「閉塞網接続」を実現
  • AWSへの専用回線およびDCでの設置/運用コストが不要
  • 自社ブランドでの「再販売」が可能(=法人向けサービスとして新たな収益に


AWS接続のハードルを下げる「Cloud Connect Direct AWS」

AWSとは、Amazon Web Serviceの略となり、米国のAmazon.com社が提供するサービスです。
もともとは、AmazonのEC事業の赤字補填策の一つとして、自社のリソースの切り売りサービスとして開発されたことは有名な話ですが、2006年よりサービス提供が開始されています。自社EC事業のために投資されたサーバシステムを外販することによって収益を得ているビジネスモデルとなります。
その売上高は膨大で540億ドル(5兆9400億円)、利益はAmazon社全体のなんと60%を占めており、巨大事業部門となっています。
世界中にAWSユーザがおり、個人ユーザからAirbnb、McDonald、Volkswagen等、世界の巨大企業や、各国の政府機関、米国のCIAもユーザです。
クラウドインフラ市場ではAmazonのシェアは30%を超えています。

AWSを使用すれば、利用者はサーバー・ストレージ・ソフトウェアといった様々サービスを、自分で所有することなく必要なだけ利用できるようになります。機器の購入や管理、設置場所が不要となることから、いわゆる従来のオンプレミスとは比較にならないほどスピーディーかつ手軽にサーバ等を利用できるようになりました。この”手軽さ”により、世界中でAWSの利用が進みました。

また 「AWS Direct Connect」を使用することでユーザーのネットワーク環境からAWSまでインターネットを経由せずプライベートな接続を確立することができるのも大きな特徴でした。お客様の拠点やお客様システムが稼働するデータセンターからインターネットを介さずにAWSと接続することで、よりセキュアに、より安定したクローズドな接続が可能となります。

一方で、この「AWS Direct Connect」の接続口は、エクイニクス社が運営する「相互接続データセンター」にしかなく、「相互接続データセンター」で自社が利用するラックから接続するか、回線キャリアが提供する「相互接続データセンター」への接続サービスを利用して「AWS Direct Connect」へ接続する方法しかありませんでした。(実はこの「相互接続データセンター」方式がきっかけになり、米エクイニクス社のビジネスも大きく飛躍することになります。)

そこでJPIXでは「相互接続データセンター」への物理的な専用回線の調達やDCにおける機器設置・運用コストなどのハードルを下げるべく、国内IX事業者として初めて「AWS Direct Connect」への接続をサービス化しました。すでにJPIXのサービスをご利用のお客様は、専用のVLANを設定することで、物理的な設備追加を行うことなく「AWS Direct Connect」への接続が可能となります。

各ケーブルオペレータ様におかれましては、地元自治体様のオンプレミス環境からクラウド環境への変更等にこのJPIXのCloud Connect Direct AWSをご利用頂くことで、セキュアで安定したクローズドなAWS接続を安価に迅速に構築することが可能となります。また自社ブランドでの再販売も可能ですので、法人向けサービスとして新たな収益を狙うことも可能です。

※同じ構成でMicrosoftのAzureクラウドサービスへの接続も提供可能です


【日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)】
インターネットサービスプロバイダー(ISP)同士が対等の立場で相互接続(Peering)することで円滑なトラヒック交換を実現するために、1997年、日本初の商用インターネットエクスチェンジ(IX)会社として設立されました。設立当初、IXはISP同士を相互に接続しトラヒックを交換する場でしたが、現在は情報の配信側から受信側へと効率よくデータやコンテンツを流通させる場へとその機能が大きく変わってきており、最近は特にアクセス事業者様のトラフィックマネジメントを支援する新しいサービスを続々と開発・提供しています。

【Amazon Web Service(AWS)】
Amazon.comにより提供されているクラウドコンピューティングサービス。ウェブサービスと称しているが、ウェブサービスに限らない多種多様なインフラストラクチャーサービスを提供。これらのサービスは全世界で22の地理的リージョンで提供されている(2019年9月現在、利用に制約のあるリージョンを含む)。AWSの有名なサービスにAmazon Elastic Compute Cloud (EC2) とAmazon Simple Storage Service (S3) がある。各組織が独自に保有し、仕様変更には長時間の物理的な作業を必要とするサーバファームと比較して、AWSは需要に応じた計算能力を、設定変更のみで速やかに提供出来ることが強みである。クラウドの分野でのAWSの世界的シェアは33%前後で世界1位である[1]。世界的シェア13%前後で世界2位のMicrosoft Azureを大きく引き離している。



JPIX 「Cloud Connect Direct AWS」に関するお問い合わせは下記まで

日本インターネットエクスチェンジ株式会社(https://www.jpix.ad.jp/jp/contact.php)
または
JPIXパートナー/株式会社a-train(https://taketheatrain.co.jp/#form)


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